私も子供が生まれてから実感しましたが、子供のトイレはとても近い傾向があります。1度トイレに行って30分も経たないうちに「おしっこ」と言い出すことも。しかも量はしっかりと出ています。
とはいえずっとトイレに行かなくても大丈夫なこともありますし、突然頻尿となるケースもあります。
「なぜ?」と不思議に思ったりすることも度々ですが、軽い尿路感染症なのだと理解するようになりました。
尿路感染症とは、尿道や膀胱、尿管、腎臓などに細菌が感染して引き起こされる病気です。よって膀胱炎は尿路感染症の一種ということになります。症状としては頻尿の他、お腹の痛みや不快感、残尿感などを訴え、微熱が出ることもあります。悪化すると全身倦怠感や、背中の痛みが起きることもあり、特に腎臓への感染は注意が必要です。
膀胱炎は尿路の長さの問題から女性に多い病気であり、子供の場合にも女の子の方が起きやすいでしょう。しかし乳児の頃は先天的な異常から、男の子に発症しやすいとされます。軽症であるケースは見逃されている場合も多いと思われ、私の子供のような症状も軽い膀胱炎であろうと推測されます。
特に痛んだり発熱もないようであれば、しばらく様子を見て自然治癒を待っていれば良いですが、なかなか症状が治まらない場合には病院で抗生物質による治療が必要です。
膀胱炎を始め、尿路感染症は再発しやすい傾向にあります。菌はどこにでもいるものなので、起きやすい体質や生活習慣が関係しているものと思われます。感染は尿道より起こるので、患部を清潔にすること、おしっこは我慢させないことなどを気を付けましょう。
とはいえ、基本的に感染が起こってしまうのは免疫力が弱いという点も関係しています。体が丈夫であれば細菌も体に入り込めません。その点から漢方薬を服用することも一考でしょう。
まずお勧めの漢方薬が「五行草(ごぎょうそう)」です。体内の余分な”水分”を取る作用のほか、抗菌作用も期待出来ます。私の娘もトイレが近い傾向が出た時にはすぐにこれを飲ませています。症状が重い場合などは「猪苓湯(ちょれいとう)」の服用を考えるケースもあるでしょう。
また免疫力を高めるという観点からいえば「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」や「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」は”衛気”いわゆるバリア力を高め、結果的に粘膜の強化につながり、細菌感染の予防効果が期待出来ます。また”腎”すなわち生命力が弱いと懸念される場合には「イーパオ」などの”腎気”を高めるお薬が検討に値するでしょう。
その他、食べ物を中心とする生活養生での対処も忘れていはいけません。詳しくは漢方薬局でご相談ください。
お父さん、お母さんの知恵で膀胱炎体質を早めに治してあげましょうね。
子供の尿路感染症、膀胱炎
公開日 : / 更新日 :
1060PV
タグ : 尿路感染症 膀胱炎 漢方 漢方薬 子供