子供の漢方相談ランキング.jpgこのホームページで「子供と漢方」というコーナーを作っていること、そして私自身に子供がいて漢方薬を活用していることから、子供に服用させる漢方薬の相談に数多くの方がお越し頂いています。
中国では漢方の「小児科」が当然のようにあり、漢方の「小児学」という教科書もあるぐらいですから、日本はもちろんまだまだです。しかし需要は間違いなくありますので、もっともっと漢方を有効活用して頂きたいと思っています。
さて今回は子供の漢方相談ランキングという形で書いてみます。ランキングというのは分かりやすいもので、「こういった悩みは漢方が有効なんだ」とか「この病気の対処は西洋医学は難しいから、漢方をやってみよう」という点が一目瞭然になるような気がします。
今回のランク付けは正確な統計を取った訳ではありません。メール相談の記録は残っているのですが、店頭相談については明確に集計することはなかなか大変なため、あくまで私の個人的な印象です。その点はご容赦ください。
★子供の漢方相談ランキング第1位★
風邪を引きやすい
もっとも身近な病気である風邪ですが、保育園や幼稚園でもらってくるケースが非常に多いようです。子供が毎月のように苦しむ姿を見るのは耐えられませんし、自分にとっても仕事等に差し支えるので、風邪の予防は子供を持つ親にとっては重要なテーマなのだと思います。
しかし病院では対策が難しいため、漢方薬の出番となります。衛益顆粒や板藍茶が適用となるケースが大半です。
ちなみに風邪とは少し異なりますが、中耳炎や扁桃腺炎からの熱や、咳なども相談の多い内容です。
★子供の漢方相談ランキング第2位★
多動(アスペルガー、落ち着きがない)
現在増えている傾向のある精神的な問題です。特に子供に落ち着きが無く、小学校等で指摘され、対応に困っていらっしゃるご両親も多いと聞きます。
西洋医学的に気持ちを静めてしまうタイプのお薬はやや怖い感じがしますし、漢方で心と体を落ち着かせていく方が安心かなと感じます。
非常に良く効いているケースが多数あるため、ぜひ漢方を活用して頂きたい症状の一つです。
★子供の漢方相談ランキング第3位★
アレルギー疾患
ひとくくりにアレルギーと言ってしまうとどうかと思いますが、鼻炎や喘息、アトピーも含む皮膚炎なども相談が多い内容です。
抗アレルギー薬やステロイドに頼りたくない、という気持ちからでしょうか、漢方相談も増えています。なかなか一朝一夕にはいきませんが、漢方で対応すると良くなっていくケースが多いです。
その他にもおねしょ(夜尿症)、頭痛、腹痛、成長が遅い、にきびなどが上位になると思います。
どこかにも書きましたが、漢方は大人より子供の方が良く効く気がします。「子供には出来るだけ薬を使わない」という大原則はありますが、上手に使えば安全ですし、子供の成長にきっと役に立ちます。少なくとも西洋薬を服用するぐらいなら、まずは漢方を考えてみて下さいね。