ペットと咳.jpg咳は犬であっても人間であっても、周りが気になる症状の一つです。犬の場合は心臓疾患などによって咳をする場合もありますので、特に急に咳をするようになった場合、運動で悪化する場合には、一度検査を受けましょう。しかし原因が分からない咳もあり、そのような咳が続くと体力を消耗しますので何とか早めの対策を取りたいところです。
咳がある場合、最初の発生原因がウイルスであっても細菌であってもまたはアレルギー反応であっても、気管支などに炎症が起きていることは間違いありません。よってもし西洋薬を服用するのであれば抗炎症薬や場合によっては気管支拡張剤を選択するべきであり、抗生物質やステロイドは大体において必要ありません。もちろんレントゲンで肺炎が明確である場合は別ですが、抗生物質やステロイドは胃腸などに負担をかけてペットの体力を弱めてしまう可能性もあるので、特に老犬は注意して使うべきでしょう。
またいわゆるケンネルコフの場合でも同様です。
漢方薬をペットの咳に対して短期的に使うケースはあまり多くないと思いますが、慢性的な咳に対して使用することは考えられます。咳がいつ出るのか、どのような時期や時間に出やすいか、年齢や犬種によっても適する漢方薬は変わってくるため、十分な相談が必要です。お薬の候補としては「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」や「五虎湯(ごことう)」「平喘顆粒(へいぜんかりゅう)などが考えられるでしょう。
なお食事の与え過ぎは咳を悪化させる場合があります。またアレルギーなどの可能性もあるため、一度食事をはじめ環境を変えてみるという対策も考えられるでしょう。