目やにを出している、ワンちゃんネコちゃんとても多いですね。多少の”目やに”は普通ですし、大きな問題とはならないことが多いので、あまり気にしなくてもいいでしょう。ただ急に量が増えた場合などはウイルス感染等が疑われるので獣医さんに診てもらうべきです。また目が腫れたりするなど目やに以外の症状がある場合にも同様です。問題は慢性的に目やにが多い場合や、病院の薬で治らない場合です。特にある種のウイルス疾患に対しては、ウイルスを退治する薬がないため、なかなか症状が収まりません。そのような時は漢方を考えてみてもいいでしょう。
結膜炎はもちろん、目やにがある場合には炎症が潜んでいるはずです。炎症は漢方では”熱”と捉え、その”熱”を冷ますお薬を使用します。状況や体質にも依りますが、「香菊花(しゃんきくか)」や「板藍茶(ばんらんちゃ)」などを使用すると炎症が鎮まってきます。また、水分が多い目やにの場合には「五行草(ごぎょうそう)」を組み合わせると良いでしょう。
さらには高齢の犬や猫の場合には、目の免疫力が衰えて感染症が起こりやすくなっている場合もあり、その場合は根本的な力をつけるためのお薬として「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」などを検討します。
また結局のところ、感染が原因であることが多いので、目に手を当てないようなガードをつけたり、症状が少し良くなるまでケージ飼いにするなどの配慮も必要です。
目はワンちゃんやネコちゃんにとっても重要な器官ですから、出来るだけ良い状態にしてあげるといいですね。
ペット(犬、猫)と目やに、結膜炎
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