苦い食材が好きな人はあまり多くないかもしれません。そもそも苦い食材自体が少ないように思います。元来、苦い味がする食べ物には毒性のあるものが多く、人間が本能的に危険を感じる味なのかもしれません。しかしニガウリ、レバー、ワラビ、セロリ、ウド、フキ、グレープフルーツなどは苦味がありますよね。実はこれらの食材にも効能があり、積極的に食べた方が良い人も多いのです。
そもそも漢方では”苦”の味には”熱”を取り除いたり、”湿気”を取る効果があるとします。また”苦”は”心”のグループに属しますので、特に”心”の”熱”を取ることを得意にしていると考えます。例えば「黄連(おうれん)」という生薬は、”心”に”熱”がこもった時の症状である、不眠や口内炎、イライラ感などに用います。
また”心”は”夏”と同じグループであり、夏場にはより積極的に摂りたい食材が”苦”いものなのです。これらの食材を積極的に摂る事は、簡単に言えば暑気冷ましに使えるとも言えます。
特にニガウリはその効果に優れており、夏場にお勧めの食材になります。暑い沖縄でニガウリが好んで食べられるのは、非常に理にかなっているのですね。
その他メロンやグレープフルーツなどもやや苦みがある場合があります。このような果物も体の熱を冷ます効果があると考えられます。
もちろん夏場でなくとも、”熱”体質の方は苦味のあるものをすすんで食べて頂くと良いでしょう。
苦い食材の効能
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