高血圧 漢方.jpg血圧はご存じの通り血管にかかる圧力のことです。高血圧自体は病気とは言えず、血管に圧力が慢性的に加えられることに依って出血や梗塞が生じ、脳血管障害や心血管障害が起こることが問題となる訳です。ですから高血圧の治療は病気の予防とも言えます。
個人的には血圧にあまり一喜一憂することをお勧めしません。血圧は変動が激しく、気にし過ぎていると逆にそれがストレスとなり病気の原因となるような気がします。血圧は確かに健康状態を知る有用性の高い一つの指標であり、痛みを伴わず手軽に測れるというメリットは大きいと思います。しかしあくまで指標であり、血圧が高くても一生問題ない人もいれば、低くても隠れ高血圧があるなど病気になってしまう方もいらっしゃることを知っておくべきでしょう。
高血圧の医学的対策は進んでおり、非常にたくさんの降圧薬が存在します。副作用も少ないものが多くなりました。
しかし血圧を一時的に下げる力に優れていても根本的解決にはならず、一生飲み続けることになる可能性が高く、服用に抵抗を感じる方も多いでしょう。
とは言え、最高血圧が180以上あるケースや頭痛やめまいなど自覚症状が強い時には、とにかく血圧を下げることを考えなければなりません。そのような場合には病院を受診して必ず西洋薬を服用しましょう。
問題は最低血圧が高い方や、最高血圧が150前後でやや高めというような方です。最低血圧を下げることに関しては西洋薬があまり効果のない場合も多いですし、薬を服用して最高血圧が130前後に落ちついている方は漫然と続けて薬を服用することに違和感を感じることもあると思います。
そのような時に試して頂きたいのが漢方薬です。
高血圧の原因を漢方の理論で考えた場合、「お血(おけつ)」や「肝火上炎(かんかじょうえん)」と言った要因をまず疑います。「お血」とは血行の悪い状態です。まさに高血圧は血流が悪くて血管に負担がかかっていますから「お血」が関係しているケースは非常に多いでしょう。この場合には「お血」を改善する優れた漢方処方である「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」を服用すると良いでしょう
また「肝火上炎」とは「肝」の「火」が体の上部で燃えている状況を指し、イライラや顔面紅潮などの症状が伴いやすいとされます。この体質には「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」や「釣藤散(ちょうとうさん)」という漢方薬が適する場合が多いとされます。
その他「降圧丸(こうあつがん)」という漢方処方もあり、体質に合わせて使われます。
このように高血圧と言ってもその状態を引き起こしている体質を漢方的に考えると様々であり、その体質に合わせた処方を用いないと効果は期待できません。また降圧薬と違って、短期的に血圧を下げるお薬では無く、体の状態を整えて結果的に血圧を下げるため、少なくとも三カ月以上の服用は必要です。血圧の値があまり変わらなくても根気よく続けてみましょう。
なお血管の疾患は血管に負荷がかかることに依って引き起こされます。よって「血管力」が大事なのですが、「冠元顆粒」にはその「血管力」を高める力があると実験上でも証明されています。このような点からも漢方の服用は有効であると言えるでしょう。