なぜ「不妊に漢方」なのか。最近はテレビでも漢方が取り上げられる機会が増え、病院の医師も漢方に理解を示す方が増えてきているように感じます。嬉しいことですね。
しかし、不妊に関しては10年以上前から漢方薬が頻繁に使われてきました。これはなぜなのでしょう。こういった根本的な内容について、今までコラムでは書いてきていなかったので、もちろん私見になりますが、この場を借りて述べさせて頂こうと思います。
★不妊に漢方が使われる理由その1…西洋医学的治療の限界
不妊で病院に行ったとしても、検査をしても異状なし、でも妊娠しない、といカップルが非常に多く見られます。また、検査で何か分かったとしても「これが原因かもしれない」という程度の見解であるケースが大半です。明確にこれが理由で不妊です、と告げられるケースの方が少ないことは間違いありません。
そして、とりあえず排卵誘発剤などが出されます。
このような時に不妊で悩む皆さんが考えられるのが、西洋医学で分からないのであれば東洋医学はどうだろう、という気持ちです。漢方について子供の時から慣れ親しんだ環境の方などは、自然な流れで東洋医学に行きつくのだと考えます。
そして東洋医学はその期待どおり、古くから不妊の問題に対処していましたので、理論的に積み重なった経験則が存在しているのです。
また病院の先生も「限界」を認識している方が多く、特に男性不妊では「補中益気湯」が非常に多く出されている印象です。
★不妊に漢方が使われる理由その2…漢方の実績
不妊に漢方を使って妊娠したという実績は枚挙にいとまがありません。各種の学会や論文でも報告されている通り、確かに漢方薬は不妊に対しての効果があるのです。
また実際に漢方で妊娠した方からの口コミがネット上に溢れていますし、ネットを通さなくとも知人の間で「漢方が良かった」という話が広まっているのだと思われます。
なかなか普遍性のあるデータが取れないという難点がありますが、漢方薬局での実績を収集すれば驚くべき数字が出てくるのではないかと思います。より多くの方に漢方の実績を知って頂くために、何とかもっと広くその効果をアナウンス出来ないかと感じます。
★不妊に漢方が使われる理由その3…安全面の問題
赤ちゃんを授かるという目的の不妊治療において、感覚的な問題かもしれませんが、西洋薬を服用することに抵抗を感じる方がいらっしゃいます。「何となく」なのでしょうけど、何かあってはという気持ちが働くことは不思議ではありません。
漢方も副作用がゼロではありませんが、西洋薬に比べれば極めて軽微です。お母さんが「元気な赤ちゃん産みたい」と思う気持ちは当然であり、その結果として漢方が選択されるケースも多いように感じます。
その他にも一緒に冷えなど体調面を整えたいという方も多いと思います。ぜひ漢方を上手に使って不妊を克服し、かわいく元気な赤ちゃんを授かって下さいね!
なぜ不妊に漢方なのか
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