子宮外妊娠の予防と漢方.jpg妊娠判定陽性の喜びから一転して非常に辛い状況となる子宮外妊娠は、不妊で悩んでいる方を悩ます事柄の一つです。子宮外妊娠から卵管切除などの必要性が生じ、不妊の原因となることもあり、一般的な流産よりもさらに過酷な状況となってしまいます。
しかも、最近増えている不妊治療における体外受精において、自然妊娠よりも子宮外妊娠の頻度が高まるとされます。さらには一度子宮外妊娠を経験すると、繰り返されることも多いという特徴があります。そして子宮外妊娠は痛みが強く出る恐れがあるという点も厄介です。
これだけマイナス面が多い子宮外妊娠なのですが、それを防ぐ対策は西洋医学的にはない状態であり、運まかせになっています。人間の妊娠の仕組み上、致し方ないのかもしれませんが、女性にとっても非常に辛い子宮外妊娠を少しでも減らす対策はないものでしょうか。
西洋医学的に対策がない以上、漢方的な対策を考えてみましょう。もちろん妊娠を意識していない状態での対策は難しいですし、即効性があるわけでもなく、効果が明確に認められているわけではありません。とはいえ、子宮外妊娠を一度経験された方や、体外受精に望まれる方は、子宮外妊娠のリスクを減らすという観点から漢方薬を選択肢として考えてみても良いように感じます。
子宮外妊娠のほとんどは卵管上で起こっており、体の中の”流れ”の悪さが原因と考えられます。卵管は受精卵を子宮の方にコロコロと長い道のりを運んでいくという重労働を担っています。この”流れ”が思い通りに進まなかった場合に子宮外妊娠になるのではないでしょうか。
依って、漢方で云う「気滞」「お血」と呼ばれる、体の中の「気」や「血」の”流れ”が悪い状態の改善が子宮外妊娠を防ぐ対策になるのではないかと考えます。この対策で卵管の動きがスムーズになれば、受精卵もめでたく子宮にたどり着くことが出来る可能性が高まるように思います。
具体的には漢方的な体質判断が必要ですが、「水快宝」「爽月宝」や「冠元顆粒」などが候補として挙げられます。
もちろん「気滞」「お血」以外に体のバランスの乱れがあり、それが原因の一つとなっている場合もあるでしょうし、これらの対策をしても運悪く子宮外妊娠をしてしまうこともあるかもしれません。そうであっても少しでも子宮外妊娠を減らすことにつながる可能性がある漢方薬の服用をぜひご検討ください。