妊娠反応陽性!赤ちゃんを望んでいる方にとっては、至極の喜びの瞬間です。私も子どもを授かった約20年前、検査キットのクッキリとしたラインを見た時は本当にうれしかったです。
しかしながら、これは妊娠のスタートライン。出産というゴールは実際はまだまだ遠いのです。妊娠後の流産は15%とも言われますが、生理の遅れのような形となるごく初期の化学流産や病院に行く前の流産の数は統計に入ってないと思われ、実際には流産の割合はもっと高いと思われます。
この現実を知っている方は、お腹の赤ちゃんは大丈夫か、出産までずっと心配します。妊娠を継続することは、妊婦さんの切なる願いです。

基本的には、流産は受精卵に育つ力が足りなかったことが原因と考えます。よってお母さん側の要因ではなく、悲しいことですが赤ちゃんの運命であるケースがほとんどです。
とは言え、赤ちゃんはお母さんから栄養をもらって大きくなっていきます。お母さんが、中医学で云う「気」と「血」そして「精」が充実した状態であれば、妊娠の継続の可能性は高まります。

さて中医学には「安胎」と呼ばれる、胎児を安定に保つための方法があります。「寿胎丸」という処方はその一つで、「安胎」の効果を持ちます。その中に含まれる「桑寄生」という生薬は、名前のとおり、寄生の性質があり、種子が他の樹皮に付着して、発芽後に新しい株となって育っていきます。日本ではヤドリギと呼ばれます。「桑寄生」を服用すると、赤ちゃんがお母さんの体にしっかりと寄生し、栄養をもらって大きくなる、という効果をもたらすと考えるのです。
「桑寄生」と似たような生薬としては「チャガ」が知られます。「チャガ」も白樺の樹皮に寄生して大きくなるキノコの一種。よって「チャガ」も安胎の効果があると考えます。

その他にも安胎の効果を有する生薬としては、「杜仲」「続断」「白朮」などが知られます。ただし、「安胎」の効能を持つからとむやみに飲めば良い訳ではなく、体調や体質に合わせて使用すべきです。なおこれらの生薬は医学的に子宮収縮の抑制効果を持つことが知られています。

最初に述べたとおり、妊娠から出産までにはたくさんのステップがあり、必ずしも元気な赤ちゃんと会えるわけではありません。しかし、その可能性を1%でも高めるために出来るだけのことをしたいものですね。そのために中医学の考え方は必ず役に立ちますので、安胎対策をしたい方はぜひ専門家にご相談ください。