赤ちゃんを望んでいる時はなんでも試したい、と思うものですよね。まずは手軽にネットで調べてサプリを買って飲んでみる、という方もいらっしゃるかもしれませんが、もっとも大切なのは規則正しい生活とバランスの取れた食事です。あたりまえのことではありますが、夫婦とも健康な体が妊活の第一歩であり、そのためには十分な睡眠と栄養です。サプリ、漢方、医学的治療はあくまでも補助であって、まずは食事と睡眠の見直しを考えてみましょう。

さてその次に手軽に出来ることと言えばツボ押しかもしれません。中医学や漢方で経絡のことを学ぶと、ツボ押しの効果も侮れず、漢方薬と合わせて行うとその力をより引き出せる、と考えています。

ということで、今回は妊活に良いツボをご紹介します。私は鍼灸に関しては専門ではありませんので、生殖力と関係が深い「腎」に良いツボが中心です。一日一回、一か所は5秒ほど穏やかに押し、10回ほど繰り返すと良いです。

1)湧泉(ゆうせん)
足の裏の中央辺りで、足の指を曲げた時にへこむところです。「腎」に良いツボで生殖力を高めます。

2)三陰交(さんいんこう)
まずは足の内側のくるぶしの頂点を探します。そこに手の指をあて、4本分上に位置するのが「三陰交」。足前面の骨と筋肉の境目の場所にあります。特に女性に合うツボで、血流を良くし、体を温め、月経の状態を安定させるとされます。

3)足三里(あしさんり)
最初にひざのお皿の外側にあるくぼみを探します。ここに人差し指を載せると小指の場所が「足三里」です。胃腸に良いとされるツボです。また精神不調にも良いです。男性の精子の状態が悪い場合には試したいツボです。

4)関元(かんげん)
おへそから指4本分下に位置します。「腎陽」を補うツボで、体を温めます。生殖器のトラブルにも良いため、男性のED対策にも使われます。

5)太谿(たいけい)・崑崙(こんろん)
足の内側のくるぶしとアキレス腱の間に位置するのが「太谿」、外側のくるぶしとアキレス腱の間は「崑崙」です。「太谿」は「腎」の状態を高める効果があり、「崑崙」も「腎」に作用し痛みなどに用います。よってアキレス腱側から、親指と人差し指で二つのツボを同時に押さえても良いですね。

6)腎兪(じんゆ)
ウエストのもっともくびれた部分の背骨から指2本分外側に位置するツボです。「腎」を補う作用があり、ぎっくり腰などにも使われるツボで、体を温めます。

これらのツボをお風呂につかっている時に押してみることがおススメ。もちろん鍼灸師さんにお願いするともっと効果的ですが、毎日コツコツと自分で押すのも継続は力なりで良いと思いますよ。