鋭い痛みが特徴である神経痛。よく針に刺されたような痛みと表現されます。神経痛は三叉神経痛、肋間神経痛、座骨神経痛がよく知られますが、他の部位でも生じることがあります。ちなみに三叉神経痛は、顔のほほの辺りがピリッと痛み、肋間神経痛は胸の肋骨部分の痛み、座骨神経痛は腰からお尻にかけてが痛みます。なお帯状疱疹後の痛みも神経痛とされ、病院では似た方法での治療が行われます。

神経痛の痛みは主には血管や筋などによる神経の圧迫が原因とされます。神経が押しつぶされて、痛みが生じるのですね。医学的な対策としては、テグレトールが有効とされ、その他にはリリカが処方されることが多いようです。しかし、これらが効かないケースも多く、また服用作用として眠気やふらつきなどが知られます。
そもそも神経痛に関しては、MRI等でも物理的にはっきりとした原因が分からないものを指し、数値や画像で判断することが出来ません。このような患者の主観でしか把握できない病気に対しては医学は不得意であり、断続的に生じる痛みに長い間悩まされている方も多くいらっしゃいます。
以上のような、鎮痛薬が効かない、もしくは副作用が辛い、そもそも西洋医学的な薬を飲むことが不安、という場合には漢方の選択肢を考えてみましょう。

さて神経痛を中医学で考えると「お血」に他なりません。「お血」は血行不良のことであり、その「お血」によって生じる痛みの特徴は、刺すような固定痛とされます。まさに神経痛の痛みの特徴と合致します。中医学には経絡と言う考え方があり、体の隅々まで通っている流れがあります。その経絡の詰まりが神経痛と考えられ、その詰まりは「お血」によって発生するのです。
よって、「お血」を改善することで、神経痛は良くなっていく可能性が高いと考えます。「お血」改善の漢方薬には「冠元顆粒」や「疎経活血湯」があります。
ただし、「お血」にはその発生をもたらした、根本要因が必ずあるとされます。たとえばストレス、疲労、老化などですが、この根本原因を解決しない限り、痛みを元から断つことは出来ません。よって、専門薬局にて体質判断を仰ぎ、根本原因の対策を考えつつ、「お血」を取り除くことが重要となります。

神経痛は周りの方から理解されにくいにも関わらず、激しい痛みが生じる辛い症状です。前述したように痛みや薬の副作用に悩まされている方は、ぜひ漢方的な対処をご検討ください。

≪参考図書:今日の治療指針(医学書院)≫