現代生活に無くてはならないものとなったスマホ。今の世の中では、妊娠を望む女性のほぼ100%がスマホを持っているかもしれません。
生活でも仕事でも欠かすことのできないスマホですが、妊活にとっては以下の理由からマイナス面が大きいと考えます。

1)目の負担が大きい
目への影響は昔からテレビやパソコンの弊害も指摘されていましたが、画面が小さいスマホは、より目に負担がかかることは間違いありません。しかもテレビなどより近くで見ますし、長時間使用することも多く、その消耗は激しいと考えられます。
中医学では、目を使うと「血」を消耗すると考えます。そして女性の妊娠にとって最も大切な要素が「血」であり、「血」が豊富にあり、質も良いということが妊娠には必要です。スマホを使うことで「血」は傷つきます。妊活にとって良いことではありません。

2)情報に振り回される
スマホは情報の宝庫です。使い方次第ではもちろん有用です。しかし、スマホから得られる情報は玉石混交であり、妊活に関しての怪しい内容もあふれています。その情報に振り回されることはマイナスでしかありません。そもそも妊娠については、今の最新医学であっても分からないことばかりなのです。断定的に書いてある情報はまず疑って下さい。
なお、このような情報過多も脳の機能を消耗させるため、「血」不足につながります。

3)刺激を受けやすく、ストレスを生じやすい
SNSなどは常に気をつかって発信します。スマホの通知が気になり、フォロワー数が気になり、コメントが気になり…これらは人間の体を興奮状態にもたらし、気持ちの安らぎを奪い、体と心のバランスを崩す要因となります。
妊娠には「陰陽」のバランスが大切ですが、スマホは「陽」を刺激する要素が強いと感じています。
そして、このストレスは中医学的にも「気」の巡りを停滞させて、「気滞」状態を生み出します。「気滞」も生理周期を不安定にさせたり、排卵障害に関係したり、妊活にとってはマイナスであるとされます。

統計を取ることは難しいかもしれませんが、上記が原因となった「スマホ不妊」と呼べるような方も相当数いらっしゃるのではないかと感じています。
もちろん良い情報を得て不安を解消したり、SNSで同じ妊活仲間とつながってコミュニケーションを取ったりと、スマホの良い要素もたくさんあります。しかし、私はスマホはマイナス面の方が圧倒的に大きいと考えます。可能であれば妊活中は、スマホを触らない時間を作る、もしくはスマホ断ちをする日を設けることなどを試してみても良いのではないでしょうか。