カゼを引いた時や、お腹をこわしたあと、「消化の良いものを摂りましょう」と言われますよね。イメージとしては、油っこいもの、肉類などは消化が悪そうで、うどんやお粥などが消化良さそうでしょうか。でも悩みますよね。
結論から言えば、
★食欲がない時に食べたい(食べてもいい)と思うようなもの
★味が濃くないもの
が一般的には「消化の良い食べ物」と考えます。本能を大切にするといいですね。
また、中医学で考えると、消化が良い=胃腸に優しい食材、という図式になると思われます。そこで、私が考える消化が良い料理や食材を下記に記してみました。もちろん上記のように、人それぞれ合う合わないがありますので、ご参考までに。
◎消化が良い料理
おかゆ、野菜スープ(おすまし、味噌汁)、魚の煮物、野菜の煮物、豆腐(冷たくない状態)
◎消化が良い(胃腸に良い)食材
かぼちゃ、だいず(煮たもの)、ニンジン、キャベツ、サツマイモ、ジャガイモ、白菜、鮭(脂身が多くない部分)、さんま、鮎、カレイ、鯛、タラ、ヒラメ、卵、鶏のささみ、米、りんご、いちご、みかん
▲消化が良くない料理
揚げ物、生野菜サラダ、ラーメンやパスタ、キムチなど辛い料理、ソーセージやベーコン、お菓子(特に洋菓子)、炭酸飲料、コーヒー
▲消化が良くない食材
脂身の多い肉(ばら肉など)、ゴボウ、レンコン、タケノコ、ワカメ、昆布、ヒジキ、タコ、イカ、マグロ(トロ)、バター、玄米、柿、パイナップル
一般的には、冷たいものより温かいものの方が消化に良いです。これは消化器系の酵素が37度前後で働きやすく、冷たいものが体に入ると胃腸に負担がかかることからも説明が付きます。
ちなみに中国では胃腸が弱っている時の料理と言えばおかゆです。少し味気なく、続くと飽きてしまうかもしれませんが、病中病後にはまずおかゆを食べることを考えてみましょう。