2024/05/10
本日配信しました「よろず漢方薬局メールマガジン第106号」です。よろしければご覧ください。なおメルマガ読者限定企画のお知らせ記事に関しては、伏せてあります。ご了承ください。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第106号 2010/9/8)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
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おかげさまで当店も先週で2周年を迎えることが出来ました。そして、この
メルマガも3年目に突入です。時には内容がかぶったりすることもあるかも
しれませんが、あまり突っ込まないで、復習と思って読んで下さいね!
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○第106号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
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[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★不安感が強い★
中医学では、不安感を生じる原因を「心」の問題と捉えることが一般的です。
「心」とは、いわゆる心臓が担う血液循環の意味だけでなく、「こころ」の
要素を含めて定義されます。すなわち、「心」がぐらついてその機能が十分
に働いていない状態では、「こころ」も揺れ動くと考えるのです。そういっ
た状況では、体に落ち着きが無くなり、不安感が生じてしまうとされます。
中医学用語で「心神不安」と呼ばれるのですが、人間の中の存在する「神」
が定まらずにぐらぐらしている状態です。逆に、「心神」が安定すれば、不
安感は消えて、自信を持って行動することが出来るようになるのです。
漢方薬には「安神薬」と呼ばれる生薬があり「心神不安」と判断した場合に
使用されます。具体的な処方としては「天王補心丹(てんのうほしんたん)」
などがあり、不安感を生じやすい方には有効です。とはいえ、体質に依って
適する安神薬はそれぞれなので、専門家に相談してから服用するお薬を決め
ましょう。
…次号は「耳がつまった感じがする」症状について説明をいたします。
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[ミニ中医学知識]…”方剤について”のお話
方剤の中には「主薬」と呼ばれる、その処方の効果を発揮するための”主役”
が存在します。しかし”主役”一人では、その力は限定的になってしまいま
す。
よって「主薬」を盛り立てる脇役が必要です。「臣薬(しんやく)」は、王
様を助ける大臣の役目を持ちます。また「佐薬」は、補佐的な薬であり、
「主薬」の悪い部分を抑えたりするなどします。さらに「使薬」は処方全体
の調節機能を担います。
これら4つの役割分担があって、初めて方剤として成り立つことが出来るの
です。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
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[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「キノコのはなし」
http://yorozukanpo.com/contents/seikatsu/item000727.php
★ブログ
「抽選会延長!」
「ビスコつかみ取り」
「おかげさまで2周年」
「富士山閉山」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
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[編集後記]
薬剤耐性菌がニュースになっていますが、抗生物質に安易に頼る治療が蔓延
している現状では当然の結果と言えます。抗生物質は最後の切り札と考えて、
それまでは漢方薬を取り入れるなど、体に負担のない治療がスタンダードに
なれば良いのになあ、と感じます。
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