笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

経済と命

time 2020/05/15

最近ニュースで「経済優先」「命には代えられない」など、経済と命をてんびんにかけているような言葉を目にします。
命という言葉は、とても神聖です。
当たり前ですが「命優先」といわれると誰も返す言葉が無くなります。

ただ人間が命を保つためには、食事や住居などが必要です。
そしてその食事を得るために、今はお金が必要な世の中で、そのお金を得るためには仕事が必要です。
よって、仕事=食べもの=命でもあるように思います。
大昔、生きるために狩りや採集を欠かすことが出来なかったように、今は仕事を欠くことは生きるための危機となります。

経済というとどうしても「商売」「利益」のようなイメージがつきまといますが、現状は食べ物を得る手段の仕事を止められている方が増えています。
そのため、様々なルールを考えるときに、経済と命の比較ではなく、飢えと病気の比較で判断する必要があると感じます。
個人的には「経済の落ち込みを防ぐため」ではなく、「生きるすべを確保するため」に、自粛を解いていく必要があるように思っています。

また、社会活動はそう単純なものでもなく、仕事に人生をかけているような方、ディズニーランドや宝塚が生きがいである方、甲子園がすべてである方もいらっしゃいます。
結局は全部が命に関係することであるのですよね。

静岡では緊急事態宣言が解除されましたが、まだ様々な制限が続いています。
社会全体を危機に陥れるような感染症はもちろん何とか食い止めなければなりませんが、バランスを取ることが大切だと思います。
ある程度のリスクは受容しつつ、でも免疫力を保つための工夫をして、人間らしく、明るく楽しく生活することを目指していくべきではないか、と考えています。

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