2024/04/19
本日配信しました「よろず漢方薬局メールマガジン第170号」です。
よろしければご覧ください。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
よろず漢方薬局メールマガジン(第170号 2011/12/7)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
お店の営業でご迷惑をおかけしましたが、一昨日東日本大震災のボランティ
アから帰ってきました。ボランティア活動というと辛く苦しいイメージがあ
るかもしれませんが、現在は皆落ち着いて、笑顔を見せながら活動していま
した。一言でいえば”楽しい”5日間でしたよ。
==================================
より詳しく漢方や中医学を知りたい方はこちらもご覧ください。
プレゼントコーナーもあります!
よろず漢方薬局HPはこちら↓
==================================
○第170号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
——————————————————————–
[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★手足が震える★
手足の震えの漢方的な原因の一つは「血虚」です。簡単にいえば貧血状態な
のですが、血液検査で貧血と判断されない場合であっても、「血虚」である
可能性はあります。
「血」は「肝」に蓄えられているのですが、その「肝血」が不足すると「内
風」と呼ばれる体の中の「風」が生まれます。その「風」が手足を震わせる
と考えるのです。
よって、この「肝風」を除去しながら、「血」を補っていけばふるえは次第
に収まって来ます。「婦宝当帰膠」などの「補血薬」を使用しても良いと思
いますし、「抑肝散」など「風」に対する生薬が入っている処方を併用すべ
き時もあるでしょう。
しかしふるえの原因が「血虚」だけでないケースも多々あります。しっかり
と中医学的な原因を見極めた上で対処を考えましょう。
…次号は「唾液が多い」症状について説明をいたします。
——————————————————————–
[ミニ中医学知識]…”猪苓湯(ちょれいとう)”のお話
「猪苓湯」も代表的な利水の処方です。その名前の通り生薬の猪苓が主薬と
なります。先週紹介した「五苓散」との違いは、白朮と桂枝の代わりに滑石
と阿膠が含まれている点です。そのため”清熱”作用が期待できるため、炎
症性疾患にも効果的です。また阿膠に依る「補陰」の効果も併せ持ちます。
よって「陰虚」がある場合の膀胱炎など尿トラブルに主に用いられます。阿
膠に依る止血効果も期待できるため、血尿にも良いでしょう。ただし基本的
には体を冷やすお薬であるため、寒がりの方の長期連用は禁物です。
——————————————————————–
[よろず漢方薬局よりお知らせ]
●12月の営業日について●
12月8日(木)の営業時間は18時までとさせて頂きます。また14日(水)も18
時30分までの営業とさせて頂きます。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解の程お願い申し上げます。
なお年末年始の休業日は12月30日(金)~1月3日(火)とさせて頂く予定で
す。
●来年のカレンダーを差し上げています●
来年のカレンダー店頭で差し上げています。壁掛けタイプに続き、卓上タイ
プも入荷致しました。
卓上タイプは数が少ないので、ご希望の方はお早めにお越しくださいね。
——————————————————————-
[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「ツボの話」
http://yorozukanpo.com/contents/seikatsu/item001114.php
★ブログ
「岩手のボランティア活動-1」
「東北支援に行くため、3日(土)まで不在にします」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
——————————————————————–
[編集後記]
ボランティアで東北に実質3日間ほどいましたが、最低気温が氷点下7度の日
もあり、かなり寒い毎日でした。とは言え作業中は体を動かしますし、その
他は室内にいることも多かったので、そこまで寒さは感じませんでした。た
だ静岡に戻ってきたら、やっぱり暖かく、空気の質が全然違う!被災地の冬
の厳しさを改めて実感しました。
==================================