すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる

今日の朝日新聞の天声人語に灘高校の国語の先生であった故橋本武さんの話がありました。
橋本先生は小説「銀の匙」1冊だけで中学の国語の授業を3年間行ったそうです。
「楽しく学ぶ」がモットーとうことで、話が脱線しまくりとのことですが、とても深く学べそうですよね。
受けてみたい授業です。

さてその橋本先生の言葉として紹介されていた「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」。
とてもいい言葉だと思いました。
今の世の中は効率優先で、すぐに結果を求められますが、コツコツと積み重ねていくことや、一見無駄に見えるようなことでも最終的に花開く可能性があることも大事であると感じます。
これからの世の中、どう変わるか分かりません。
今の常識が、すぐに非常識に変わることもあるのではないでしょうか。

漢方もすぐに役立つものもありますが、時間をかけて体質を整えていくことが魅力の一つです。
検診の数値が一時的に下がる西洋医学の薬を飲んでも、根本解決にはなっていないので、すぐに役立たなくなりますよね。
どうしても目の前の利益に目を奪われがちですが、ある程度長い目で見て、物事を考えていきたいものです。