2024/05/03
今週配信のよろず漢方薬局メールマガジン第42号です。メールマガジン読者特典に関する内容を割愛してありますので、ご容赦ください。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第42号 2009/6/10)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
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紫外線が気になる季節となってきました。適度に陽射しを浴びる程度であれ
ば体に良い面もありますが、長時間のあたり過ぎはよくありません。身体の
外からのケアと中からのケアを怠りなく。
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○第42号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
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[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★息を吸い込めない★
「息を吸い込めない」「吸いこみづらい」という症状がある場合、まず考え
なければならないのが「腎」の問題です。普通は呼吸というと「肺」の疾患
であると捉えますが、「腎」という一見関係のなさそうな臓器の問題を考え
るところが中医学の奥深いところなのかもしれません。なお「腎」は中医学
で「生命力」や「成長」と関係のある「臓」と定義されています。
中医学では、呼吸によって吸い込んだ空気は「腎」の力によって体内に納め
られる、と考えます。よって呼吸において、吸い込む過程は「腎」、呼気
(はく)の過程は「肺」が主な機能を担うとされるのです。「腎」の力が足
りないと体の奥底に「清気(新鮮な空気)」を取り入れて活用することが出
来ません。この状態を「腎不納気」と呼びます。
よく小児喘息でも「吸い込めない」と患者が訴える場合がありますが、これ
はまだ子供の「腎」が発達段階で未熟であるためと考えます。また、お年寄
りにこのような症状があった場合には「腎」が加齢によって衰えたことによ
ると、推測します。
よって「息が吸えない」という症状がある場合には、「腎」をケアする養生
を考えていきます。黒い食べ物(黒豆、黒ゴマ、海藻類など)など「腎」に
よい食物を多く摂るように心掛けましょう。ただし「腎」を食事で補うこと
は簡単ではないため、「八仙丸」のような「補腎薬」の服用も考えていくべ
きとされます。
…次号は「味がわからない」症状についてです。
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[ミニ中医学知識]…”燥邪”のお話
今回は体に影響を及ぼす「邪気」の一つ「燥邪(そうじゃ)」についてのお
話です。
「燥邪」は名前のとおり「乾燥」の邪気です。そしてその特徴も体内の「乾
燥」であり、具体的には、口や鼻、皮膚の渇きをもたらします。また、便を
硬くする場合もあります。そして一番の問題となるのが喉の乾燥や空咳であ
り、「燥邪」が盛んになる秋に起こりやすい典型的な症状です。
また「燥邪」は「肺」に影響を与えやすい邪気とされます。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
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[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「小児ぜんそくの体質改善」
http://yorozukanpo.com/contents/kodomo/item000307.php
「”湿”に負けない」
http://yorozukanpo.com/contents/seikatsu/item000312.php
★ブログ
「裾野一の瀬で蛍を見てきました」
「安里繁信会頭と…」
「静岡空港開港」
「新型インフルエンザ発生」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
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[編集後記]
先日地元の裾野市で新型インフルエンザの発生があったとのことですが、そ
れほど大きな話題とならずに収束しそうな雰囲気です。現状では、感染者の
拡大を防ぐ手立てが行えるほどの患者数ですが、今年の秋にかけてもっと広
がりを見せた場合にはどうなるのでしょうか。行政による、あまりに厳しい
措置だけは避けてもらいたいと思っています。
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