里親

先日、長く不妊相談をしていた女性が久しぶりに来店されました。
2歳ぐらいの男の子と手をつないで。

前回の来店がいつだったかはっきりと記憶が無く、いつのまにか授かって出産されたのか、とビックリしましたが、さすがに2年以上は経っていないはず。
男の子に「こんにちは」と挨拶しながら考えを巡らせていたら、「生んでないですよ」と女性からの一言。
「甥っ子さんですか？」と尋ねたところ、「いえ、里親になりました」とのこと。

長く不妊相談をしていますが、里親となった方にご来店いただいたのは初めてです。
もちろん制度として里親や特別養子縁組などがあることは知っていて、素晴らしいと感じてはいましたが、現実はそう簡単ではないだろうな、とは考えていました。
少子化の世の中ですが、子どもに恵まれない方もいらっしゃれば、社会的養護下で暮らす子どもも46000人いるそうです。
里親制度をまず知ることも大切なのでしょう。
公益財団法人全国里親会 (zensato.or.jp)

漢方が結果としてお役に立てず、申し訳ない気持ちもありますが、はきはきとずっと笑顔でおしゃべりしておもちゃで遊んでいる、素直で元気な男の子を見ていると、このような縁があって本当に良かったと感じずにはいられませんでした。
このあと家族3人で幸せな時間を過ごしていかれることでしょう。
私もほんわかとした気持ちになった出来事でした。