笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

医薬品売上ランキング

time 2018/03/02

昨日IQVIAという医薬品情報会社から発表されたデータによると、昨年の売上ナンバー1の薬はアバスチンだったそうです(出典 ;IMS医薬品市場統計)。
アバスチンは主に抗がん剤として使用されています。
血管内皮細胞の増殖因子を抑えるモノクローナル抗体で、薬価を調べてみると体重60kgの方の1回量で約95000円のようです。
2週に1回の投与が一般的なので、一か月19万円ほどですね。
医療費がどんどんと上昇するなか、やはり気になるのが費用対効果です。
とはいえ、人の命、症状はお金に変えられず、評価は難しいのでしょう。

2位はネキシウム。
こちらは胃酸分泌を抑えるお薬です。
1カプセル150円ほどで高い薬ではなく、しかも来年度薬価は引き下げられるとのこと。
私はネキシウムがこれほど使用されているとは知らなかったので意外でした。
胃腸疾患に悩む方が多いということでしょうか。

そして3位は有名な抗がん剤オプジーボ。
一か月百万円以上もすると話題になりましたね。

ちなみに4位はリリカで、痛みを止めるお薬。
5位はレミケードで膠原病などに使われます。

様々な要因でこのようなランキングになっているのだと思いますが、私が薬学部で習ったようなお薬は全く出てきません。
そのような古いお薬は薬価が安かったり後発品が出ているため、使われなくなっているわけではないのですが、興味深く感じます。
医学が日進月歩であることを反映しているだけでなく、やはり商売の要素もあるのだろうと考えざるを得ません。
新しいお薬の開発のためには製薬会社も稼がないといけないので、致し方ないのですが…

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