2024/04/19
臓器移植法の改正案が衆議院で可決されました。参議院での審議や採決が終わっていませんが、もしこの法律が成立することとなれば、臓器移植は現在よりもっと身近になるのかもしれません。
私は12年前に臓器移植法が成立した直後から、移植意思表示カードを持っています。幸いにもその期間、このカードが活躍する出番はありませんでしたが、もし自分が脳死となれば、臓器移植を行ってほしいと思っています。
脳死の問題は、その人の価値観が大きく関係しています。人工呼吸器によって「生かされている」状態を私は望みません。自分で呼吸できない状態は、やはり「死」に限りなく近いと思います。
しかし、体が温かく、髪の毛も爪も伸び、心臓も動いている状態を「死」と納得できないという意見に反論することも出来ません。
よって、私はその人個人が納得すれば臓器移植も問題ないという意見です。子供に関しては、親がその気持ちをくみ取ってあげるしかないのでは、と思っています。
今回の改正案は、家族の同意があれば当人の意志は必要ないと言うことですから、かなり踏み込んだ内容となっていて納得できない面もありますが、臓器移植に関しての意識が高まるきっかけとなるには、よい機会であると私は感じています。