笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

ゾフルーザ

time 2019/01/26

インフルエンザの新しい治療薬といえば、塩野義製薬のゾフルーザ。
2018年3月に新発売となったため、実質今シーズンから使われているお薬です。
大きな特徴は錠剤を1回服用するだけで良いという点。
薬学の知識をベースに考えると、1回服用で効果を出すというのは、正直「すごいなあ」と思います。

その作用機序を見てみると、インフルエンザウイルス特有のエンドヌクレアーゼ活性を阻害するとのこと。
エンドヌクレアーゼとは切断酵素なので、要するにウイルス増殖時に必要な複製の切断を邪魔するということなのですよね。
理屈は分かっていても、生体内ではそう上手くことは運ばないものですが、そこそこの効果が出ているとデータが出ています。

とはいえ、ゾフルーザを飲まなかった人が80時間で治っていたところ、服用すると53時間で治ったという程度で、劇的に効くわけではありません(塩野義製薬HP参照)。
また、耐性ウイルスが非常に多く出現したという点も心配な要素で、「出来れば使わないほうがいい」という意見の専門家もいるぐらいです(読売新聞HP参照)。

今年のインフルエンザは感染力は強いように思いますが、症状はそれほどひどくなっていないという話もよく聞きます。
もしもインフルエンザにかかってしまったとしても、新薬に頼り過ぎず、静養を一番として、漢方薬も上手に使って、無理せずに対応していきましょう。

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