笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

春に活躍する漢方

time 2022/03/25

先週とても暑い日があったと思ったら、今週は寒い日が多く、気温変動が激しいですね。
春らしいと言えば、春らしいのかもしれません。
「三寒四温」「暑さ寒さは彼岸まで」という格言もありますが、自然は短期間で見るとそこまで規則正しくはありません。
最近は、血圧が急に上がった、めまい(ふわふわする)、深く眠れない、などの症状を訴える方が増えた感じです。
これらは自律神経系の不調によるものが大半と思われます。
春ならではとも言えるこのような症状に対して、どのように対処していけばよいでしょうか。

◆「肝」対策
中医学で、春は「肝」の季節とします。
そして、この「肝」の機能は自律神経系と関係が深いのです。
すなわち、この「肝」のケアが春の養生のポイント。
「肝」の疎泄機能と呼ばれる、流れのコントロールを助ける「逍遥散」などがピッタリとなります。
また「肝」には「血」が十分満たされていることが大事。
ちなみに目の使い過ぎは「肝」の「血」を消耗させます。
よって「血虚」傾向がある方は、「血」を補う漢方薬である「婦宝当帰膠」を、
疲れ目などの症状がある方は「杞菊地黄丸」などを活用してみましょう。

◆「風」対策
さらに中医学において、春は「風」の季節ともされます。
この「風」は様々な病気を運んでくる厄介なもの。
「風」が体に入ると、体の中が動くことになります。
代表的な「風」が原因の症状がめまい。
そして花粉症も「風」が運んでくる症状と考えます。
この「風」から身を守るのが「衛気」とされます。
よってこの「衛気」を補う「衛益顆粒」も、春の漢方と言えるかもしれません。

ぜひ春に適した漢方薬を上手に使って、良い陽気に包まれた日々を快適にお過ごしください。

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