2024/04/19
少し前ですが静岡中医薬研究会の定例会で耳鼻咽喉科における経絡学説をテーマに学びました。
経絡と書くと難しいのですが、人間の体の各部分には特徴があると考えます。
たとえばですが、同じ頭痛でも、前額部と側頭部では効く生薬が異なり、処方もひと工夫する必要があるとします。
また耳鳴りや鼻炎などに対しても、その症状に適するオーソドックスなお薬とともに、耳や鼻に薬を届ける作用を持つ漢方薬を併用すると効果が変わってくるのです。
このような漢方薬の使い方は独特で、しかも応用編という感じなので、現代医学ではなかなか理解できない部分かもしれません。
それでも経験則を元にした理論は正直で、絶対的ではないとしても、効果はてきめんです。
私も今回の講義で勉強になる部分が多々ありました。
実際の相談の際にはお薬を増やすことをご理解いただくことが難しかったりするのですが、慢性化した耳鼻咽喉系の症状には一工夫が必要な場面が多く、状況次第では提案させて頂きたいと思います。
いずれにしても耳鼻科の治療でなかなか良くならないという場合には、漢方薬という選択肢もあることがもっと広まれば良いなと思います。
お悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。