「腎」が寿命を決める？

日曜日に放送されたNHKスペシャル人体の「腎臓があなたの寿命を決める」はとても興味深い内容でした。
腎臓は尿を作り出すだけの地味な臓器と思われがちですが、血圧など体の重要な要素をコントロールする役割があるとのこと。
最近は注目する科学者が増えているそうです。
私も学生時代に習わなかった話も多く、テレビの話をすべてうのみにするわけにはいかないと思いますが、腎臓が持つ機能が明らかになってきていることは間違いありません。

さて今回はもちろん西洋医学的な観点からの話でしたが、漢方の世界では「腎」が寿命を決めるという理論は、当たり前。
「腎」は生命力と関係する臓であり、その「腎」が強ければ長寿となります。
「腎」と「腎臓」は一緒ではありませんが、科学者の先生が「腎臓」は非常に大切な役割を担っているという話をするたびに、「漢方の理論はすごいなあ」と思い直しました。

ちなみに腎臓機能を治すような西洋医学的な薬は存在しませんが、漢方には「補腎薬」と呼ばれるお薬が存在します。
「六味地黄丸」「八味地黄丸」「参馬補腎丸」「八仙丸」「杞菊地黄丸」「瀉火補腎丸」などなど…
これら「補腎薬」がもっと見直される日が来るかもしれませんね。