2024/04/19
以前に当ブログでも書かせて頂いた本庶佑先生がノーベル医学生理学賞を受賞しましたね!
受賞理由となった、PD-1を発見した論文の発表は1992年。
私が大学生の頃の話です。
論文が掲載されたのは「The EMBO journal」で、私が学生の頃も目にしていた雑誌です。
そのあとの論文も「Nature」などの有名な雑誌掲載ではないと知って驚きました。
本庶先生も、まさかここまで医療に役立つ発見になるとは当時思わなかったことでしょうし、周りの人も同様だったため、少しレベルが下がる雑誌の掲載になったのだと思われます。
地道な研究が、時には医療の大きな進歩になることを改めて実感しました。
オプジーボのような免疫チェックポイント阻害剤でガン治療のすべてが解決するわけではありませんが、救われた方が多くいることも事実で、素晴らしい限りです。
そして私が学生の頃の発見が、25年ほど経てノーベル賞につながると考えると、「当時もし研究室で何か発見していたら…」と感慨深いものがあります。
日本の現在の研究体制は今一歩のようで20年後、30年後が心配されますが、きっと環境を乗り越えて、また素晴らしい先生が偉大な発見をしてくれることでしょう。
漢方の世界にいる私ですが、ますますの医療の進歩を期待したいと思います。