2024/04/19
新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付が、年齢を問わず可能となってきました。
函南町は早かったようですが、今週に入って裾野市、沼津市、長泉町でもすべての年齢での予約が始まり、御殿場市、小山町、三島市も年齢別に段階的に予約可能となってきています。
そのため、接種をどうすべきか、と尋ねられる機会が多くなっています。
様々な情報が飛び交っているワクチンですが、まず前提として知っておかなければならないのは、中・長期的な人体への影響は誰にも分からないということです。
「～だろう」とは言えても、「絶対に」ということは言い切れません。
どれほど優秀な医師や専門家が述べていても同じです。
過剰に不安感を与えないために、自信をもって発言している先生もいるかもしれませんが、現状では「はっきりとは分からない」のです。
それでも現時点で分かっているメリットとデメリットを比較して、接種を決めていかなければならない状況ですよね。
ハッキリと分かりやすいワクチン接種のメリットは、
・95％程度の感染予防効果がある
・重症化が防げる
ということですが、注意点は新型コロナウイルス感染症は、年齢によって死亡率や重症率に差があるという点です。
厚生労働省の資料によると、10代の死亡率は0％、重症化率も1%以下ですし、20代もほぼ同様です。
https://www.mhlw.go.jp/content/000788485.pdf
となれば、自分の体だけを考えるのであればワクチン接種のメリットはそれほど大きくありません。
一方でデメリットはやはり副反応でしょう。
発熱や倦怠感などは、若い人ほど多く生じています。
ただし、2万人の先行接種した医療従事者の調査では、命にかかわるような重篤な副反応は報告されていないようです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html
一方で、現時点で6千万人に近い人に接種が行われる中で、ワクチン接種後の死亡例の報告も相次いでいるようです。
死亡例がファイザー社製で828例（単純計算で0.001％）もあるというのは少し驚きですが、「ワクチン接種との因果関係が否定できないもの」はゼロです。
一人一人の命はとても重いので軽視は出来ないのですが、これが「たまたま」なのかどうかは今の人間の技術ではどれだけ調べても分からないのです。
どのような時にワクチン接種との関係性があるとするのか、そういう状況すら私には想像ができません。
以下は厚生労働省HPの報告のまとめの1ページ目です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000816282.pdf
ちなみに「ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」と厚生労働省HPには記載されています。
結局は一人一人の考え方次第なのですが、普通に考えると、10代20代の方は、ワクチン接種の方がデメリットが大きく、50代以上（この線引きも難しいですが）となるとメリットの方が大きくなるように、私は感じています。
とはいえ、おかれている環境などによっては、若い方も受けた方が良いと思いますし、高齢者でも受けない方がというケースもあるように考えます。
本当に判断が難しく、悩ましい問題ですが、上記のデータなどが参考になればと思います。
