笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

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新型コロナウイルスについての東洋経済オンラインの記事

time 2020/07/17

今朝の東京経済オンラインに、「新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ」との表題で国際医療福祉大学の高橋泰教授のインタビュー記事が載っていました。

https://toyokeizai.net/articles/-/363402

記事によると、現状、日本人がウイルス暴露を受けても98%は無症状もしくは軽いカゼ症状となり、2%は軽症で抗体が産生される程度の感染が起こり、重症となる確率は最もリスクが高い70歳以上でも1000人中3人程度であると想定されるとのこと。
多くは抗体を介さない自然免疫の力で治している可能性が高いそうです。
要するに抗体を作るまでもない、ごく軽い感染症と体が認識しているのですね。
この数値は現在の外国の状況とはかけ離れていますが、日本では、高齢者がウイルスに暴露される機会が少なかったこと、自然免疫の力が強かったこと、血栓が出来にくい体質の方が多いことなどがその要因として挙げられています。

免疫というと、抗体を考えがちですが、細胞性免疫と呼ばれるシステムが初期対応では重要です。
日本人の抗体検査で陽性率が低かった理由として、検査精度の問題かなと考えていたのですが、初期免疫システムだけで治してしまっている方が大半であるためとの理屈に納得しました。

また、記事では重症化リスクを減らせばよく、対面授業やスポーツの制限は誤っていると考えられるとしています。
私も強く同感します。
やはりメリットデメリットを考えて、対策を絞って行うべきと思います。

もちろんこの記事の内容もすべて正解というわけでは無いと思いますし、確率は高くなくとも死に至ることもある侮れない病気であることは間違いありません。
またエビデンスと呼ばれるようになるめにはもっとデータが必要なのでしょう。
しかし少なくとも現時点で日本にある新型コロナウイルスはそこまで怖がる必要はない病原体であるように私は考えています。

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