2024/04/19
少し前ですが、静岡県薬剤師会から「高齢者くすりの相談室」という冊子が届きました。
第27集になり、基本的にはQ&A方式となっています。
この小冊子の内容は題名は「高齢者」が入っていますが、それに限ったものではなく、薬や病気の基礎知識が中心です。
逆に「医薬品の個人輸入は危険です!」などは若い人へ啓蒙すべきかな…とも。
それはさておき、今回は「漢方薬での治療」に関する項目がありました。
「漢方薬とはどういうものですか?」「漢方薬は長く飲まないと効果はありませんか?」などの質問に答えています。
このような情報から少しずつでも漢方の理解が深まっていくと良いな、と思います。
とは言え、その少し前のページの「受験生がかぜをひいた場合」の説明文章の中に、眠くならない「葛根湯」が良い、そして「葛根湯」にはストレスを和らげ、集中力を高め、筋肉のコリをほぐすので受験生におススメと載っていますが、これはちょっと乱暴です。
「葛根湯」は体を温める作用があり、「熱」体質の場合には合いません。
よって受験生であれば誰でも使って良いという漢方薬では無いのです。
このような漢方薬を誤った方法で使ってしまう可能性を高める記事は減ってほしいなあと感じます。
この小冊子は無料で、少しですがお店に置いてありますので、どうぞお気軽にお持ち帰りくださいね。